もっさんの宅建士による宅建士のためのブログ

平成最後の宅建士になりました。住まいやお金の情報発信をしていきます。

住宅の性能を謳うさまざまな住宅施策を知ろう

どうも~
こんにちは!
もっさんです(・∀・)

ブログって継続させるのってかなり根気が要りますね(´Д`)
もっさんは気ままに記事を書いていこうかと思います・・・

さて、本日は住宅の性能を表示するさまざまな認定制度をご紹介しようかと思います。
宅建試験とかにも出てくる内容で、住宅ローン控除や贈与税とかで優良住宅とそれ以外の一般住宅で控除額が分けられていますよね?
試験に合格する上では別にその制度がどうとかは知らなくてもいいですが、実務では知っておかないとお客様に説明できませんので、備忘録も兼ねてちょっとまとめてみようかなと思いました。

この記事の目次はこちら

 

住宅性能表示制度

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住宅性能表示制度は品確法に基づく制度です。
品確法は「住宅の品質確保の促進等に関する法律」の略で制定された目的は文字通りです。
品確法が定める3つの制度の中に住宅性能表示制度があります。
(他の二つは10年間の瑕疵担保保証の義務化と住宅紛争処理体制)
住宅性能表示は第3者機関による住宅性能評価を受けたことを証明する表示制度です。
評価を受けるかどうかは売主・買主が任意で決めます。

評価項目のうち必須評価項目として4分野9項目の評価項目があります。
評価項目は任意で増やせますがその分費用はかさむという仕組みです。
よく見るのは耐震等級や断熱性能等級とかですね。

住宅性能評価には2種類あり、設計段階の評価と工事中・完成段階の評価があります。

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物件情報を探されたことがある方はこのマークを見たことある方も多いんじゃないでしょうか?
左が中間検査・完了検査を受け建設性能評価書を交付された証です。右は設計図面の検査を受け設計性能評価書を交付された証です。
このマークがあれば国のお墨付きで住宅性能が評価されていることになるので、売るときに査定に有利に働き資産価値が維持しやすいというメリットがあります♪

住宅性能評価をするメリット

  • 住宅性能が素人目にも分かりやすい(耐震等級3 等)
  • 地震保険料の割引←これがでかい。等級3もしくは免震で地震保険料が半額になります。
  • 資産価値が維持されやすい←売却査定が高く評価される。
  • 怪しくない、安心←国のお墨付きの評価だから。
  • 万が一にも安心。欠陥があったときのトラブル対応に国交省指定の住宅紛争処理機関が紛争処理をしてくれるから。

こんなところですね~。
費用が結構(2~30万円)掛かるので建売業者でもやってるところとやってないところ結構分かれます。

長期優良住宅

これは住宅性能評価制度とは似たようなところもあるんですが、「長期にわたって住み続けることができる家」に重きを置いて評価する住宅制度のことです。

評価項目は9項目あり、いずれも長期で住むことを前提に考えられている評価項目です。

長期優良住宅のメリットはズバリ税制優遇です!

長期優良住宅の税制優遇措置
  • 住宅ローン控除対象の借入限度額が4,000万円から5,000万円に引き上げられる。(5,000万円×1%=50万円控除、10年間で最大500万円控除)
  • 住宅資金贈与の非課税枠拡大。以下の表参照。※省エネ等住宅には長期優良住宅も含まれます

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  • 令和2年3月31日まで不動産取得税の課税評価額の控除額が1,300万円になる。(一般住宅は1,200万円)
  • 令和2年3月31日まで登録免許税の軽減税率が適用される。

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  •  令和2年3月31日までに新築された住宅が対象で、新築住宅に係る固定資産税の減額措置が適用される期間が延長される。

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いかがでしょうか?
これだけ税制優遇措置がされれば長期優良住宅を取得している物件を積極的に探すのもいいのではないかと思いますね。

東栄住宅がすごい!?

ちなみに建売住宅市場で国内最大手の飯田グループホールディングス傘下の㈱東栄住宅はほとんどが長期優良住宅取得と住宅性能表示をしています。9割越えです。
色々な建築会社さんの物件見てますが、ここは住宅性能とかに並々ならぬ自信を感じますね。それでいて価格帯も抑えてあるのですごいなと思います。

次世代住宅ポイント

次世代住宅ポイントの説明が当事務局のHPにあったので引用します。

一定の省エネ性、耐震性、バリアフリー性能等を満たす住宅や家事負担の軽減に資する住宅の新築やリフォームをされた方に対し、さまざまな商品と交換できるポイントを発行する制度です。

住宅性能に応じて付与されるポイントと、家事負担を軽減する住宅設備の設置に応じて付与されるポイントがあり、最大で350,000ptが発行されます。

どんな住宅が該当するのか?

一定の性能を有する住宅とは耐震等級2以上だったり断熱性能等級4などの性能を有する住宅ですので、住宅性能評価を受けている住宅というのが条件になりますね。
これらいずれかに該当すると300,000ptが付与され、長期優良住宅等に認定されるとさらに50,000ポイントが発行されます!←上限の350,000ptに!

2019年6月3日にスタートしたこの制度ですが、遅くとも2020年3月31日までには終わるそうです。

交換商品も人気のものは早いうちに無くなりそうなので(ふるさと納税と同じ)マイホーム購入を検討している方は早めに行動したほうがよさそうですね。

どんな商品に交換できるのか?

今見た感じ、一番高いのでBRAVIA」55V型4K対応LED液晶テレビが300,000ptで交換できるそうです。
ルンバi7も140,000ptだそうです。
350,000ptって結構お得じゃないですか?

申請はご自身で

次世代住宅ポイントは基本的にはお客様ご自身でポイント発行申請~交換申請をしなければなりません。優しくない不動産会社では全く教えてくれないところもありますのでお気を付けください。結構交換までの道のりがややこしいので不安であれば当事務局に電話するのが一番かと思います。

 

いかがでしたか?
物件の間取りや設備を気にするのも分かりますが、一生の買い物だから・・・と言うのであれば家の性能についても視野に入れて検討してみてはいかがでしょうか?