もっさんの宅建士による宅建士のためのブログ

平成最後の宅建士になりました。住まいやお金の情報発信をしていきます。

iDeCoとつみたてNISAってやったほうがいいの?~Part2~

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どうも~
こんにちはーもっさんです(・∀・)
最近お客様との接客が増えました!
いま事前審査をしているお客様は、審査が通れば購入してくれるかもしれません。
ただこのお客様に限ったことではないですが、ン千万円の買い物になるのでご夫婦がどちらも尻込みしちゃってます(-_-;)
どうやって不安な気持ちを払拭して、背中を押してあげられるかが営業力になってきますね!

さて、本日は前回の続き、資産形成には欠かせない制度「NISA」について書いていきます!!

早く読みたい方は目次で目的のページに飛んでください!

 

 

1.ズバリ!お金を貯めたきゃとにかく積立NISAは必ずやるべし!!!

はい、まずは結論なんですが、
資産形成するにおいてiDeCoより優先したいのがつみたてNISAです!

理由はつみたてNISAにあってiDeCoにはないある特徴があるんです♪
それは・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

引出時の制限がな~~~~~~~~~い!!!!

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これ強いですよね~
iDeCoは60歳まで引き出せないことを考えると、資産形成のハードルが高めです。

ということで、
もし投資や資産形成に興味があり、iDeCoとNISAどっちやればいいのかしら?
なんて悩まれている方がいましたらまずはつみたてNISAをオススメします!!

2.で、NISAってなに?

NISAっていうのは証券口座のことです。NISA制度は2014年にスタートしました。
NISA口座内での取引は非課税となることが最大の特徴です。

NISAの特徴

  • NISA口座内での分配金の配当や売買差益が非課税(通常は一律20.315%の税率)
  • 非課税期間は最長5年間で、年間投資枠は120万円まで
  • NISAの制度施行は2023年まで
  • 1度使った枠は売却しても年度内は戻らない
  • 1年経過後は新たな非課税投資枠を保有している金融商品に充てることができる(ロールオーバーという)
  • 非課税期間終了後は「ロールオーバー」か「課税口座に移管する」か「売却をする」の3つから選ぶ
  • NISAは1人1口座まで(ただし証券会社は変更可能)
  • 課税口座で保有している金融商品をNISA口座に移管することはできない
  • NISA口座内で発生した損失は損益通算できない

NISAの特性上、長期で運用をするというよりも短期での売買差益(キャピタルゲイン)を狙う運用方法が合っていると言えます。
ロールオーバーしても2023年までで終わってしまいますから。

NISAの運用方法は一般(特別)口座と同じく開設した口座に入金し、多数の銘柄から株式等を買い(売り)注文します。
自身で株価指標の予測をして注文するため上級者向けの投資方法だと思います。
初めて資産運用をする方やあまり投資に時間をかけられないという方はNISAは向いてません。次に書くつみたてNISAを選びましょう。

 

3.つみたてNISAはほったらかし運用の代表格?!

NISAには沢山の種類があるのをご存知ですか?
現在NISAには「NISA」、「ジュニアNISA」、「つみたてNISA」の3つの制度があります。つみたてNISAは2018年にスタートしたできたてほやほやの新制度です( *´艸`)
つみたてNISAの特徴

  • 運用益が非課税
  • 非課税期間は最長20
  • 非課税投資枠は年間40万円(最大800万円の非課税枠!)
  • いつでも引き出し可能
  • 対象の金融商品は、公募投信、ETF←NISAより少ない
  • 分配金による再投資も非課税枠の使用となる
  • 運用状況により損失が発生しても課税口座との損益通算はできない

NISAとちがって年間の投資枠は抑えられていますが、長期で保有することが前提の仕様となっていますね。
また対象商品も投信やETF(←上場投信のこと)に限っているので、投資初心者の方にも安心して資産運用ができる制度となっています。
将来に大きな出費が見込まれる場合で金額が未定の場合におススメできますね。
例えば子供ができたため、19歳になるまでに大学資金を作りたいなど。

つみたてNISAは、毎月勝手に積み立てくれるし、専門家が勝手に運用してくれるし、非課税だし、お金が必要になったらいつでも売却できるしと、まさにほったらかし運用の代表格と言っても過言ではないでしょう!!!

 

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4.教育資金にはジュニアNISA?学資保険?

上述しましたがNISAにはジュニアNISAなるものがございます。
ジュニアNISAは親が子どものための教育資金を形成する目的で新設されたNISA制度で、教育資金形成ならつみたてNISAよりもいいんじゃね?って思う方いらっしゃるかと思います。
これに関しては一長一短なんで正しいってものはないので、私個人の意見を述べたいと思います。必ずこのようにしたほうがいいということではないので、あくまで一意見として聞いていただければと思います。

ジュニアNISAの特徴

  • 0~19歳まで利用可能(運用者は親権者)
  • 非課税期間は最長5年間(買付は2023年まで)
  • 非課税枠は年間80万円 (最大投資額400万円)
  • 対象となる子が18歳になるまで払出ができない
  • 非課税期間終了後(2023年後)、20歳になるまでは金融商品非課税のまま保有し続けることができる(継続管理勘定という)
  • NISA、つみたてNISAとの併用ができる

ュニアNISAですが、払出が18歳までできないというのは確実に教育資金が形成できる反面、突発的な出費に対応できないため投資へのハードルを上げる一因となるでしょう。それに元本保証でもないので確実に教育資金を形成するという面でも中途半端感が否めません。

また2023年までしか買い付けができないので、短い期間にある程度のお金を投入しなければ、20歳まで非課税で運用できる継続管理勘定の恩恵を受けにくいという側面もあります。短い期間に大きなお金を動かすのではドルコスト平均法が使えず、投資初心者のハードルはさらに高くなります。

ジュニアNISAは教育資金形成のためにつみたてNISAを活用したいが、すでに「つみたてNISA」で別の目的のために資産形成をされている方におすすめします。
ジュニアNISAはその他のNISAとの併用ができるからです。

資保険は元本が確定している商品なので投資が怖く、確実に資産を形成したい方におススメできます。おススメしないの学資保険の選び方は、返戻率だけ見て短期の払込の学資保険にこだわらないことです。

短期であれば返戻率は高くなりますがその分月々の支払いが家計を圧迫します。
また学資保険は生命保険なので所得控除として生命保険料控除が使えますが、年間払込保険料が8万円超で控除額は最高の4万円になります。8万円は他の生命保険とも合算なので税制優遇の恩恵も薄まります。
あまり学資保険に高い掛金を支払うのは得策ではないでしょう。

 

と、いうことで私個人的には教育資金にはやっぱりつみたてNISAをお勧めします!

 

4.いつの時代もお金を運用していることを忘れずに!

みなさんは複利効果をご存じでしょうか?
複利とは利息に利息を付けることを言います。
単利と複利の差を比較してみましょう。

元本100万円を30年間年利3%(単利)で運用した場合

1年後の利息=100万円×3%=3万円
30年後の利息=3万円×30年=90万円
合計額190万円(内利息90万円)

元本100万円を30年間年利3%(複利)で運用した場合

1年後の利息=100万円×3%=3万円
2年後の利息=103万円×3%=3万900円



30年後の利息=2,356,566×3%=70,696円
合計額2,427,262円(内利息1,427,262円)

複利と単利で1.5倍も合計額に差が出てきます。
複利はかける時間が長くなればなるほど、そして元利金が大きくなればなるほど2次関数的に金額が膨れ上がっていきます。

複利は資産形成にはいいですが借金には諸刃の剣となりますね(汗
リボ払いやカードローンなどの借金は早く返済することを強くお勧めします。

ところで、3%の複利運用で元金の倍にするには24年かかります。
現在の定期預金の金利メガバンクで0.01%ですが定期預金で元利を倍にするには何年預け入れればいいでしょうか?

チッチッチッチッチッチ

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ポーーーーン

答えは6931年です!(;´Д`)アカン想像できない・・・

バブル期はゆうちょの定期預金が8%でしたので約9年で元利が倍になりました。
つまり昔の人もお金は運用していたということなんです!!
運用方法が定期預金から投資へと変わりはしましたが、昔も今もお金の運用無しでは生活水準を維持することは難しいということなんです!!
この事実をしっかりと頭に入れておいてほしいです。

5.利回り3%は現実的な数字!?

先ほどの例にも挙げましたが、とりあえず利回りを3%で運用できるように投資商品を選定しましょう。

でも投資初心者が3%も利回りを出せるわけないって?
安心してください!投資はいくつかのルールがあります。
投資商品にはリスクとリターンがあり、どちらも追従する形となります。
ハイリスク・ハイリターンローリスク・ローリターン
ローリスク・ハイリターンの金融商品はないです。
このローとハイをいい塩梅で振り分けることで利回りを上げ下げしていきます。
またリスク分散にもなります。この配分をポートフォリオといいます。
ハイのグループにいるのが株式です。ローのグループにいるのが債券です。
ミドルリスクが不動産と言われています。

この基本が分かればあとはどこにどのぐらいの配分で保有すれば3%の利回りを出せるか?ですね。

こちらをご覧ください。

f:id:mossan2018:20190824154613j:plain引用:年金積立金管理運用独立行政法人HP

機関投資家と呼ばれる投資のプロ集団が、年金積立金といった巨額の金額を運用した実績がHPに載っています。
これを見ると年間の利回りが3%となっています。
3%が突拍子もない数字ではなく現実的な数値であることが分かりますね。

そして次にこちらを見てください。

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引用:年金積立金管理運用独立行政法人HP

3%の利回りを実現するためのポートフォリオがこちらです。
少なくとも株式5割(内外1:1)、債券5割(内外7:3)という割合にすれば3%の運用ができることがこれで分かるかと思います。

投資と聞くだけで拒否反応が出てしまう方もいらっしゃるかと思いますが、まずはこの配分を参考に3%の運用を目指して少額の投資を始めてはいかがでしょうか?

 

6.最後に・・・

長くなってしまいましたが資産形成はいつの時代も大切です。
ただ、現在は主体性をもって取り組むことが必要な時代となりました。
そのために国はあらゆる税制優遇制度を駆使して国民の皆様に投資を身近に、そして積極的に行うように促しています。

分からないことがあればお金のプロであるファイナンシャルプランナーに相談することが一番手っ取り早いです。

分からないことがあればいつでも↓のアドレスにご相談ください。

ms.idm1993@gmail.com

それではまた。